〒243-0307 神奈川県愛甲郡愛川町半原393-6
隠れた環境対策 今年もモーターショーが開催されました。もちろん人気は自動車メーカーのブースで、新型車のコンセプトにも低公害を全面に出すものが多く見られますが、あまり一般の人が立ち寄らない部品メーカーのブースにも発見があります。例えば高級素材として使われる”皮革”ですが、これまで皮なめしにはクロムを使用するので、工場の敷地では土壌汚染の危惧がありました。そこで”なめし”における脱クロム化をし、植物性のタンニンといった代替物質を使っています。また車体の新素材として植物のケナフを使う研究も実用段階に来ています。植物だけで車の外板を作るなど信じられない様な気がしますが、鋼板の様に高温で成型するのではないので、製造エネルギーは少ないでしょう。そのコンセプトは、農産物の工業材料化の実現ということでした。 隠れたメーカー? 車の生産は「やはり自動車メーカー」と思いますが、大学の研究室が企業の協賛を得て、実売モデルの開発をしているのには驚きます。しかも内輪モーターでの駆動方式、8輪という特異なスタイルで、ナンバーを取得して公道での走行実験もしているというのです。これまでの「電気自動車は遅い、走行距離が短い」というイメージを覆す性能も持っています。電気自動車は環境負荷が少ないことは多くの人が知っていますが、自動車メーカー製のものはあまり流行りませんでした。この車が売れるとすれば、低公害車普及に拍車がかかることでしょう。 03/10/27 戻る |