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話題53環境の話題

ホタル

 ホタルを増やそうという取り組みは各地で行われていますが、深刻な問題も起きている様です。ニュースの特番で放送されていましたが、今ホタルの餌になるカワニナに似た巻貝が大繁殖し、ホタルを減らしているというのです。
 この貝はコモチカワツボといい、これを食べたホタルは成虫になる率が悪く繁殖力にも欠け、このままではホタルが絶滅するとも言っていました。さらに、大増殖して川の生態系をも破壊してしまうというのです。
 コモチカワツボは外来種ですが、始まりは釣り堀などへの生魚の輸入からということです。しかし、その後の広がりにはカワニナと間違えて放流してしまったこともあるのではないかという話です。その根拠は、ホタルを増やす運動を行った地域と一致するからだというのです。
 環境の為に良かれと思ったことが、逆に破壊してしまったという何とも後味の悪い話なのです。川をきれいにして、護岸を整え、やっとの思いで整備したところへ自らの手で悪魔を入れてしまったとしたら、どうして良いのか解りません。これも早くから危険性を知らしめ、移入には指導、監督をするなどの必要があったのではないでしょうか。
 今現在駆除する方法は無いそうです。かつては貝を宿主とする寄生虫を撲滅する為、川を作りかえるという大工事が行われたことがあります。今そんなことはできませんし、たった1匹残っていても再び繁殖できるそうです。
 これ以上の広がりを防ぐだけでも良いので、皆さんどうか現実を知ってください。ホタルが居なくなる前に。
08/6/7

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